遠くを見て近くを知る


 「遠くを見て近くを知る」は当会のフィールドである島熊山の雑木林を離れ、他のところでの自然観察を年1〜2回行うものです。他の地域の自然を観察する事により、我々のフィールドである島熊山の雑木林に対する、観察もより深まり、違った自然観や、より発展的な自然観を持てるように企画しました。

メニュー 2023年感想文(北田 勝章) 2023年感想文(成田 正則) 2023年俳句(河原 登子)
2022年計画 2022年感想文(森山 真理子) 2021年計画 2021年感想文(元山 美千代)
2020年計画 2020年感想文(武田 裕希子) 2020年感想文(井澤佑真)
2019年計画 2019年感想文 (杉森 民博)2018年計画
2018年5月17日
 遠くを見て近くを知るに参加して
北之坊皓治 石田 正子 井坂 英明
2016年4月2日
 多田銀銅山最後の製錬所跡を訪ねて
(石田昌子)
2014年4月24日
 今井町へ行こうに参加して
(西川 恭子)
2013年6月13日
 勝尾寺旧山道を歩く
(米虫一男)
2012年6月13日
 新緑の箕面を歩いて来ました
(小泉昌子)
2012年度6月3日
 京の花寺{三室戸寺」訪ねて
(本條幸子)
2012年度6月3日
 京の花寺{三室戸寺」訪ねて
(井坂英明)
2011年度11月26日
 快晴の武田尾を歩く
2011年度計画
2010年度5月22日
 北摂の里山を歩く

(本條幸子、島野成子)
2009年度5月31日
 琵琶湖畔「針江 生水の里」に遊ぶ

(土井 正彦)
2009年度5月31日
「針江生水の里」 かばたの見学

(島野成子)
2008年度7月26日
 能勢・地黄湿地の見学報告

(土井 正彦)
2008年度7月26日
 能勢・地黄湿地の観察された生き物

(土田 泰子)
2008年度7月26日
 能勢・地黄湿地参加者感想
2007年度5月27日
 春日山原始林を歩く行程

(土井 正彦)
2007年度5月27日
 春日山原始林を歩く感想文

(河原 登子)
06年度計画 2006年6月4日
丸山湿原散策報告

(社 ひとみ)
05年度計画 2005年5月29日
社の森公園見学&ハイキング

(社ひとみ)
やしろの森感想文
(上田峯子)
3月27日
多奈川海岸の磯観察報告
早春の海に学ぶ
(多奈川感想)
2003年度遠くを見て近くを知る感想文
伊丹を歩く名所旧跡・古木を訪ねて

遠くを見て近くを知る   青葉輝くキリシタンの里巡る   5月11日


◆この 4月から島熊山の雑木林を守る会に参加させていただき、さっそく春の遠足にも参加しました。事前の天気予報は少し心配していましたが、日頃の皆様の行いの効果か好天に恵まれ、爽やかな一日を楽しみました。千里中央から 45 分あまりバスに揺られ、千提 寺口に到着。軽く体操のあと、すぐに山道を登りながらいろいろな花の名前や特徴を教えていただきながらキリシタン遺物史料館に到着。茨木の山の中にこのようなキリシタン遺物があるとは知りませんでした。我が家の墓が亀岡にあるので、忍頂寺は時々車で通過す るので、道路標識でキリシタン遺跡の案内を見たことはあるのですが、実際に訪問したのは初めてでした 。
 忍頂寺スポーツ公園で昼食。皆さんから食後のおやつをたくさん頂き、飴ちゃんを舐めながら初夏の道をのんびり歩きました。見山の郷で食べた山椒のアイスクリームが美味しかった。下見や計画 ・準備をしていただいた皆様、ありがとうございました。
 カメラに内蔵されたGPS データを地図上にプロットしたものを添付します。全行程 6.5km 、標高差 240m 350m でした。   (北田 勝章)


◆遠くを見て 近くを知る〜隠れキリシタンの里を巡る(茨木)に参加して
 5月11日木曜日、千里中央の阪急バス F 番乗場に12名の参加者が集まりました。雲ひとつない快晴の下、 8時30分発のバスに揺られて茨木の千堤寺まで行き、自然歩道の坂道を上って最初の目的地「キリシタン遺物史料館」に着きました。館内には、この地で発見されたという有名な「ザビエルの肖像画」や「マリア十五玄義図」のレプリカなどが展示されており、なかなかの迫力がありました。大勢 の団体さんに、茨木市職員のお姉さんも「やる気スイッチ」が入ったのか 熱心な解説をしてくれました。「地元の歴史を伝え、後世に残すべき遺産を守る」という点では、島熊山の雑木林を守ることも同様だと思いました。その後、(この道で本当に良いの?と疑うような)竹林の小道に分け入って、キリシタン遺物発見のきっかけとなった「二支十字の墓碑」を探索。しばし遠い過去に想いを寄せました。忍頂寺スポーツ公園までの道のりは、雑木林と竹林が混在しており、林道を歩く途中で「ここの竹は伐採整備がしっかりされてるなあ 」とか、「ここは雑だなあ 」などの会話が飛び交うあたりは、さすが「守る会」のメンバーだと感じました。遠くを見て近くを知るという意義も、こんなところにあるのかもしれません。
 忍頂寺スポーツ公園で昼食を摂ったので すが、テラスの低木には巣箱がかけられており、「この位置では絶対に巣を作らないだろうな 」と思われたメンバーの方が施設の方に確認すると、限りなく飾りであることが判明しました。このような疑問をほっておかないところも、この会の良いところだと思います。
 午後は登り階段を上がったところにある 高雲寺を訪問。十字架を刻んだ半円柱の墓石を見学しましたが、発見されるまではお寺の踏み石にしていたという何とも罰当たりな経緯を聴いて驚きました。このお寺の斜面には山椒の樹が茂っており、「実の収穫にはまだ早いね」とすかさずコメントが入りました。
 「見山の郷」では多くの方が(私も)花山椒の手作りジェラードを食したのですが、味は如何だったでしょうか? 最後には、近隣にある渡〇野〇さん宅のガーデニングを見学させていただき、植物の手入れをする楽しさを感じました。帰りのバス停では、アマガエルとアオガエルの合唱も堪能でき、まさに日本の原風景を満喫する1日となりました。このコースを企画、下見をされた方々に感謝です。ありがとうございました。  (成田 正則)


聖五月 とはカトリックでは聖母マリアの月のこと。史料館ではガイドの 熱弁 で 遺物の ザビエルの箱のなかみがより輝いて見えました。 また、私たちがどこでも身近にしているハルジオン( 春紫苑)も山里でも咲いていましたね。なんと、命名は植物学者、牧野富太郎 博士でした。朝ドラ「らんまん」を楽しんでいる私です。 (河原 登子)





遠くを見て近くを知る ―箕面教学の森―   横山 智恵子

昨年の箕面への「遠くを見て近くを知る」が天候不良のため予定していた「箕面教学の森」方面へのコースを変更したため、今年再挑戦となりました。コースは昨年の雑木林通信192号でお配りしたものと同じです。
・日時 5月31日(火)(雨天中止)
・集合場所 箕面駅改札前
・集合時間 9時30分
・持ち物 弁当、飲み物、おやつ等。あれば双眼鏡
◎歩きなれた靴(できればトレッキングシューズかウォーキングシューズ)

遠くを見て近くを知る  身近な箕面で様々な風景を楽しむ  5.31 森山 真理子

前夜からの雨も上がり、出発時の10:00 には曇り空ながら絶好の日和になりました。参加者13 名で、箕面駅→落合谷→ハート広場→わくわく展望台→中池公園→箕面駅と4時間余りのコースを歩きました。
 箕面川に沿った滝道は平日にもかかわらず観光客が多く、コロナ禍が少し落ち着いてきたのを実感しました。落合谷トンネルをくぐって橋を渡ると、そこはまさに別世界! 木々の鬱蒼とした緑と鳥のさえずり、心地よく吹き抜ける風に心洗われる思いでした。
 前半は、いきなりの急な登り坂の連続。以前の大雨の名残で、倒木が斜面にずり落ちたり谷幅を狭めたりしてはいましたが、道は整備されていて安全に歩くことが出来ました。テイカカズラの白い小さな五弁の花が、ところどころ散り敷かれています。
 途中、植物に詳しい土田泰子さんをはじめメンバーの方々に、色々な植物の名前・特徴・由来等を教えて頂きました。上り坂の途中で群生していた可愛い青紫の小さな花・タツナミソウだけはしっかりと記憶に焼き付いていますが、いかんせん私の頭のキャパを超えてしまい、「あれ、あの花の名前は何だったっけ?」と今となっては思い出せないものばかり。申し訳ありません。
 「ハート広場」での昼食休憩後、標高320mの「わくわく展望台」に到着。北摂や大阪市街地や生駒山を見渡す大パノラマに、しばし我を忘れてしまいました! こんな素晴らしい絶景ポイントがあったのですね! さぞかし夜景もきれいでしょうね!

 後半は下り道でしたが、太陽も顔を出して汗ばむ行程となりました。ゴールの箕面駅までエドヒガン桜の大木や桜並木・農園の花々・中池公園…と、前半とはまた違う風景を楽しみました。途中、たくさんの平飼いの鶏やヤギを飼育している農地があり、新鮮卵を無人販売していました。購入された皆さん、お味はいかがでしたでしょうか?
 今回が初めての「遠くを見て近くを知る」の参加でした。普段、運動不足解消のためサッサと早歩きしてしまいがちな私ですが、周りの自然をゆっくりと味わいながら、皆さんと楽しいハイキングが出来た事はとても貴重な体験でした。自宅のすぐ近くに様々な風景を楽しめるいろんなハイキングコースがあるなんて、本当に幸せだなあと思いました。 次回もぜひ参加したいと思います。何度も下見や計画をして下さった皆さん、本当に有難うございました!
遠くを見て近くを知る  箕面教学の森   横山 智恵子

 「島熊山の雑木林を守る会」の皆さまお元気ですか? お待ちかねの遠足の行き先が 決まりました。先日土井さん、西川さんと横山で下見に行ってきました。今回も緑と紅葉の美しい箕面で す が 、前回とも全然違う場所です。川の流れの音を聞きながら、瀧安寺の横を通り、山の上に立ってはる野口英世像を見上げて通り過ぎ、短いトンネルを通り抜けて山道に入ります。坂と木段がありますが、「なんだ坂、こんな坂」と頑張ってゆっくり水分タイム、おしゃべりタイムを取りながら登っていきましょう。そしてお待ちかねのランチタイムのハート広場に到着、緑の香りのするおいしい空気の中でおいしいお弁当をいただき、 帰途につきます。 距離としては約5 km 、時間は出発から箕面駅に到着まで約 4 時間の予定です。みんなで頑張って楽しい遠足にしましょうね。ハート広場ではいろいろな花、小さな実、そしてたくさんのホタルガが大歓迎してくれましたよ。その他いろいろな物を見る事ができると思います(自分で探す)。
日時 11 月 9 日(火) (雨天中止)
集合場所 箕面駅改札前
集合時間 9 時 30 分
持ち物 お弁当、飲み物、おやつ等 。 あれば双眼鏡
◎ 歩きなれた靴(できればトレッキングシューズかウォーキングシューズ)
遠くを見て近くを知る 感想
草木の名前わかって嬉しい箕面の谷道 11.9 元山 美千代

 先夜来の雨がすっきりしない中、箕面駅9時30分の集合時間になり、空模様を気にしながら参加者11名での出発となりました。天候がはっきりしないので、当初の落合谷経由六個山方面へのコースから、歩き易い風呂が谷からドライブウェイ経由大滝へのコースに変更となりました。
 箕面川の流れに眼をやりながら、岸辺に咲く白やピンクの山茶花に、童謡の「焚き火」を思い出しながら進みました。このところの小春日和で、11月とは思えない暖かさでしたが、それでもやはり、季節は進んでいるのだなと、少し安堵しました。
 山本珈琲店前から左岸に渡り、保養所の対岸を進みました。道すがら、伊豆千両の小さな株の群落や曙シュスラン、犬千本茸、一薬草、豆蔦(マメヅタ)、イノモト草、赤く可愛い実をつけた冬苺等々色々な植物の名前を土田泰子さんから教えて頂きました。「豆蔦もイノモト草もシダの仲間だけど、胞子の増やし方は違う」と説明してもらいました。
 姫岩を過ぎ、地獄谷入口を進み、ライオン岩上部より、中の千本展望所に登り小休止。滝道を歩いていた時は紅葉にはまだ早い様に思えましたが、展望所の辺りになると、イロハ紅葉も、南京黄櫨(ナンキンハゼ)も美しく色づいていました。皆さん思わず口々に「きれい!」とシャッターを切りました。小休止の後、風呂が谷から長い石段を登り、合間に背後の景色を振り返りながら、ドライブウェイに着きました。向かいの山肌に見える木々のグラデュェーション=写真=に先程の厳しかった階段の辛さを忘れる程でした。ドライブウェイをそのまま大滝の上まで進みました。
 大滝上部にある杉の茶屋の側道を過ぎ、南京黄櫨群落の見事な黄葉に歓声を上げました。辺りの景色は、和装生地の地柄模様にぴったりな黄色の濃淡や緑の濃淡だと、見とれていました。<ただ、箕面の山に精通した土井さんの話では、本来ここに南京黄櫨はなく、3年前の台風で市街地に植えられている木の種が吹き上げられて山に広がったそうです>。
 大滝へ下り、橋の上から大滝を背景に全員の集合写真を撮りました=写真。案内所屋上の展望台で昼食の後、帰途につきました。唐人戻岩を過ぎ、赤い実の付いたすっと立つ背の高い木が、この山でここに一本だけのタマミズキの木=写真=とのことで、皆で感心して見上げました。霧雨が降ったせいか、沢蟹が滝道のいたるところを横切って歩いていました。中には忙しそうに何かを運んでいる様子で、踏みつけない様に気をつけて歩かなければなりませんでした。
 落合トンネルの出口側に、大きな箕面のシンボル「ゆずる君」人形が立っていたのには少し驚きました。一の橋を過ぎ、立ち並ぶ土産物店で、柿や石榴の実などお土産を買いながら,全員無事駅に帰着し、解散しました。
 今迄なんとなく見過ごして、何だろうかと思っていた草木など植物の名前を教えて頂いて、全部ではないものの、その一部でもその名前が判ったので、今回はとても有意義な「2021 年遠くを見て近くを知る」ハイキングでした。有難うございました。
遠くを見て近くを知る ―箕面―

11月5日(木)晴れ
例年は5月に実施予定の行事ですが、昨年はコロナ禍による緊急事態宣言が発出されたため延期となり、11月に行き先を箕面に変更して実施されました。


◇「遠くを見て、近くを知る」に参加して
◆久しぶりにご一緒できることにわくわくして箕面の駅に向かい、変わらずお元気そうな皆さんの様子にホッとしました。あいにくお越しになっていなかった方々に会いたかったなぁという想いを胸に、いざスタートです。箕面の山は幼い頃から馴染みのある場所ですが、今回登った西江寺のコースは初めてでした。皆さんは足しげく通われている様子。身近にある豊かな自然を楽しんで暮らすという、自分にとって理想のライフスタイルを実践されている方が案外近くに沢山いらっしゃることに嬉しくなりました。
 みんな輪になって体操をし(写真1)、お堂を抜けて展望台に上りました。晴れ渡る秋空に感動し、おしゃべりに花を咲かせ、いよいよ山道を進みます。私は思い立って、どんぐり等の木の実を拾い集めました。自分ではこの実が何の実か分かりませんが、きっと教えてもらえるはず!と、Kさんが差し出して下さった袋にどんどん入れていきました。植物に詳しい方、どこにどんな木があるかご存じの方から色々教わりながら歩く秋の箕面は贅沢そのものです。「私ウワミズザクラが大好きなの!太陽の光が白く透けてめちゃくちゃ綺麗!」とTさん(写真2)。私が自然を好きになれたのは、幼い頃からこのような方々に接して育ったからかもしれないなぁと、自分のルーツを感じました。
 こもれび展望所での昼食後にはYさんお手製の干し柿を頂いたりしてほっこりし、Tさんと木の実の仲間分けをしました(写真3)。山を下りながら色んな植物の名前や見分け方を教わり(写真4)、ビジターセンターや滝を堪能してあっという間に一日が終わりました。
 島熊山は観光地ではありませんが、地域に住んでいる自然好きが楽しい時間を過ごせる場という点では共通しているように思います。現在、全国の自然保護や森林と人の繋がり、継承などについて環境教育の視点から大学院で研究していますが、どこでも共通して地域の人々の暮らしから森林や自然というものが遠のいていることが本質的な課題だと感じています。そんな中、自然との繋がりを絶やさずにイキイキと過ごされている皆さんは、私のモデルであり誇りです。そんな皆さんと幼い頃から共に時間を過ごせた幸運を、次世代にも繋げていきたいものです。(武田 裕希子)


◆初めてじっくりと箕面の山を散策させていただきました。
 今回のコースを歩いてみて、とても整備の行き届いた山だと感じました。
 台風などの影響で各地で倒木や土砂崩れなどが目立つ昨今で、ハイキング道やトレイルコースなどでまだまだ整備が間に合わず、倒木などが手つかずになっていたり土砂崩れで通行止めになっているようなところがあちこちで見受けられます。
そんな中、箕面の山の散策道は木組みなどで階段が作られていたり、斜面地では土留めがしてあったり、枯れ木や倒木などが伐採されたあとがあったりと、とても歩きやすく、整備が行き届いていたように思います。それから、いろいろな種類の山がありそれぞれが目的をもった山づくりをしているように感じました。
 お寺や施設周辺には常緑樹のシイやカシやナンキンハゼやツバキなどの花や葉のきれいなものがあり景観と雰囲気が重視され、散策路周辺にはアベマキやクヌギ、ナラなどの落葉広葉樹を中心に様々な種類の木々が生い茂り、リクリエーションとして楽しく、また様々な種類の生物を観察できるような山となっており、途中のスギ、ヒノキ林には大型の林業機械が活躍できるような広くしっかりとした道がつけられ、林業の素材生産を目的とした施業がされていました。そして最後の箕面の滝周辺の渓谷沿いにはモミジが美しく生えており、滝、渓谷と合わせての光景は景勝地として箕面が有名なことがわかるような素晴らしい景色でした。
 山々がそれぞれの特徴を生かし、それぞれの役割を上手く担っているように思い、またそれに関わる人たちもそれを意識した山づくりをしているように感じました。全体がしっかりと整備されていること、各土地が目的を持っていることから、人々の関心がとても高い山なのだと思います。
 行政、民間、仕事、趣味、学問、レジャー、観光など様々な立場の人たちが関わり、それぞれの意識・関心が高いからこそ、整備の行き届いた山になり、特色のある山になっているように思います。箕面の山全体として、とても整っており住み分けのしっかりできた山だったと感じました。

 今回初めて島熊山の雑木林を守る会の皆さんとご一緒させていただきました。まだ実際に島熊山に行ったことがなく、また活動の際などにお邪魔させていただければと思います。皆さんが島熊山でどんな活動をされているのか拝見するのを楽しみにしております。今回は貴重な機会をありがとうございました。(井澤佑真)
遠くを見て近くを知る 〜千里緑地から緑地公園へ〜  
日時5月16日(木)
コース場所豊島高校前→千里少年文化館→第3千里緑地→二の切池公園→服部緑地(円形花壇で解散)
集合豊島高校正門前 9時30分
持物帽子、弁当、飲物、おやつ等
注意歩きやすい靴・服装で
申込み・問合わせ活動日に横山へ
又は電話で事務局6849-2435
当日は09039791664
 4月18日に下見行ってきました。第3千里緑地で他の団体仕様を見学した感想は 「まあ美しい!」でしたが、皆様の感じ方はいかが?
 次の目標である二の切池公園まで♪歩こう歩こう私は元気♪と頑張ります。バラは咲いているかな? ここで楽しい楽しいランチタイムの後、アチコチ景色を見ながら服部緑地まで歩いてき、緑豊かな公園の中を楽しんで、円形花壇で解散す(帰りは自由行動)。
 皆様の参加をお待ちしています。友達も誘ってくださいね。
     (横山 智恵子)
 〜千里緑地から緑地公園までの観察とハイク〜  遠くを見て近くを知る 2019.5.16
 集合場所は島熊山の活動時と同じく手島高校正門前で、9時30分にスタートしました。男女半々の12名の参加です。千里少年文化会館を過ぎると、第3千里緑地です。雑木林だけでなく、私たちの第2緑地と比べ広大な竹林が広がっていました。間伐され、きれいに手入れされた竹林の美しさを堪能しました。若竹狩りは終わったばかりですが、美味しかった「たけのこご飯」を思い出しました。

◆今日の参加を機に、少しばかり「千里丘陵と竹林」について調べましたので、ご参考にしてください。  さらに桃山台を南に伸びるグリーンベルトが続き、土田さん(奥様)の学術的な知識と、易会長の解説で、以前教えてもらったカナメモチ・モチツツジ・ミヤコグサから新たにシャリンバイ・ノイバラ・ミヤマガマズミなど観察しました。未熟な私には草花の名を聞いて覚えるだけでも大変!ついていけません。
 昼食場所の「二の切り公園」では手足を伸ばし、島熊山も忘れ、芝生の上でおいしい手弁当を味わい、日頃あまり言葉を交わさない人とのおしゃべりもできてよかったです。
 桃山台から緑地公園までは、昔からの田園風景がマンションの開発によって風変わりしており残念でした。無事、服部緑地につき、きれいな円形花壇で休憩して解散です。
 今日お誘いした山内さんと、再び歩きで北緑丘まで帰ることになりました。帰宅後、今日一日の歩数を確認すると、何と2 万6 千歩でした。初夏を匂わす「日々是好日也」でした。
(杉森 民博)
 新緑の宝塚・西谷公園へ  遠くを見て近くを知る 2018.5.17
日時5月17日(木)
場所宝塚西谷公園
集合阪急豊中駅2F南改札口前(ミスド側)
持物弁当、飲物、おやつ等
注意歩きやすい靴・服装で
費用1500円
申込み・問合わせ活動日に横山へ又は電話で事務局6849-2435
当日は09039791664
 4月5日に下見に行ってきました。桜も満開。コバノミツバツツジも満開。私達を大歓迎してくれましたが、当日は残念ながら花は終わっています。その代わり、新緑の美しい季節なので、十分楽しめるかな?
 みんなで楽しく行きましょう。
 公園の中には、ビオトープ、池、雑木林、ちょっとした小山などいろんなものがあり、なかなか面白い場所ですよ。野鳥も一杯いるみたいで、双眼鏡をもって行って、鳥の観察も良いかも! 皆様の参加をお待ちしてま〜す。    横山 智恵子
  遠くを見て近くを知る 兵庫県立宝塚西谷の森公園見学  2018.5.17(木)
◇「遠くを見て、近くを知る」に参加して
◆島熊山の雑木林を守る会に入会して10年以上になりますが、土、日曜日は他の行事と重なることが多く、配水場のトンボ池調査にだけ参加する会員です。雑木林通信で今回の行事案内を見て、何年か振りに参加させていただきました。  行先は武田尾駅からバスで15分くらい、下車後徒歩約十数で、宝塚西谷の森公園に到着しました。薄曇り、時々晴れで数分蒸し暑さを感じる天候でしたが、里山の自然を生かした兵庫県立の施設で、昔なつかしい農舎やビオトープ、田んぼや畑、果樹園、そしてこんなに多くの草木があるのかと思う位の自然を満喫しながら、起伏に富んだ、距離にして5〜6 km位の道を散策しました。
 頂上近くの展望台では三田のまちを眺めることもできて、久しぶりにおいしい空気を思う存分吸収しました。参加者の中には草木や虫について造詣の深い方も多く、木に枯れ葉のような物がひっついているのを見つけ、これは何だろうかと話していたら、それはスカシダワラというのですよと教えてくれた方がいました。帰宅してからネットで調べてみると、クスサンという大型の蛾(翅を広げると10 cmの大きさ)のまゆで、約5 cmの楕円形の固い網目のまゆの中で育って蛹になり、9〜10月頃に羽化するとありました。それにしてもスカシダワラという名は誰が付けたのか、味のある名前ですね。
 もう一つ、「オトシブミ」という風流な名を持った虫がいることも知りました。私も何度か葉っぱを見たことはありましたが、これを作っているのは1 cmに満たない細長くて赤い頭部をした甲虫だと初めて知りました。こんな小さな虫が、その体長よりも何倍も大きなオトシブミを作っているのを知り、自然の不思議を感じました。この虫は丸めた葉の中に卵を産み付け、幼虫になるとその葉を食べて成長するようです。
 また、この山でよく見かけた木に雁皮(ガンピ)がありました。昔は、コウゾ、ミツマタと並ぶ和紙の高級な原料として用いられ、成木は1.5 mから2 m位になり、葉の付け根から筒状の可憐な花をつけています。ガンピという名は知っていましたが、実物を見るのは初めてでした。
 今回の行事に参加して、自然界にはまだまだ知らないことが沢山あり、小さな虫たちや、小動物、草木がこれからも生息できる環境を守っていかなければならないと改めて感じました。(北之坊 皓司)

ヤマボウシの並木道を歩いてのスタート。広々とした公園と勝手に勘違いしていた私。米虫さんにステッキを借りての結構きびしい山歩きになる。植生が豊かで、可憐なシライトソウや、つぼみの付いたササユリ等に出会えた。ビオトープ池ではトノサマガエルとの何十年ぶりかの出会いもあった。久しぶりの緑のシャワーを浴びてのお弁当がおいしかった。(石田 正子)

「ガンピ」を覚えてきました。5月17日に皆と一緒に行った「宝塚西谷の森公園」は、町の公園とはひと味違ったイメージで、広く、また、険しいところもありましたが、展望台からの眺めも360°素晴らしく、自然をいっぱい見てきました。  「季節の花木のガイドブック」も、カラー写真付きで素人にもわかりやすくなっていました。それでわからないところは博学のTさんに丁寧に教えていただき、冒頭の言葉になりました。ありがとうございました。(井坂 英明)
 多田銀銅山最後の製錬所跡を訪ねて  遠くを見て近くを知る 2016.4.2
“遠くを見て、近くを知る”で川西市郷土館とその周辺を歩いた。
 能勢の山下辺りは、田舎だと思っていたが、その昔、多田銀銅山を操業していた時は、その頃としては珍しい食事処、お茶処、芝居小屋などがあって、なかなかの賑わいだったらしい。何と言っても、日本で初めての地下に防火用水をためていたとはびっくりポンです。
 郷土館は、美術館、製錬所跡、テレビドラマや映画のロケに使われた洋館(旧平賀邸)等、盛り沢山の施設だ。天気にも恵まれ、桜満開、昔の雛飾りの展示もあって倍楽しめた。 久しぶりに童心にかえっての遠足気分、木の実(ツガ)も沢山拾った。帰りにはおいしいイチゴも買えた。
 楽しい企画ありがとうございました。
                                石田正子
 「今井町へ行こう!」に参加して  遠くを見て近くを知る2014
 新緑の4月24日、奈良県橿原市今井町を訪ねました。総勢17名が飛鳥川に架かる朱塗りの橋を渡り、樹齢400年のエノキを過ぎると、そこはもう「これより江戸時代にタイムスリップします」とのガイドさんの言葉そのままの空間の中でした。
 江戸時代初期から末期にかけて出来上がったという町の全体像は、今井町役場としても使われていた建物「はないらか」の2階に展示されている模型で知ることができます。個数1100軒、人口は4千数百人もの豊かな町であったことが十分理解できます。
 戦国時代、町は称念寺を中心に整備されて、あの信長に抗ったものの運よく破壊されることもなく商業都市として栄え、「大和の金は今井に7分」とまで言われたとか。現在でもなんと500軒もの民家が伝統様式を守って連なっている様は、驚くばかりです。
 西口門跡近くの今西家は自治権を与えられ、裁きも行われていました。材木商の豊田家、米屋であった中橋家、等々、本瓦葺の大きく黒い屋根、虫籠窓としっくい壁のかもし出す町は「重要伝統的建造物郡保全地区」にも指定されています。
 自転車に乗った人が細い横丁からすうっと現れたり、重そうな格子戸を開けておばあさんがひょっこり出てきたり・・・。今井町の人たちは江戸時代の姿の残る町と共存しながら、日々の生活を送っているのです。ここに住むのはやはり不便さもあるのだろうと思いつつも、残された風情に懐かしさを感じ、そしてとてもいやされた気持ちになりました。
 なんとなく落ち着きを失っているのではと感じる今日、とても貴重な2時間を過ごさせていただきました。         (緑丘 西川恭子)
2013年6月13日 勝尾寺旧参道から政の茶屋、そして滝道へ 新緑の箕面をのんびりと歩く

 勝尾寺旧参道を歩く
 ハイキングの当日は、台風3号の影響で大雨が予想されていたのに、思いがけない快晴となりました。参加者はI71号沿いの阪急バス停「新家」に集合。参道の起点である鳥居を左手に確認して、勝尾寺までの36町(約4km)のハイキングに出発しました。市街地を過ぎるとすぐに道の両側は畑や田んぼ、花ショウブかアヤメの花も咲き、ひさしぶりの里山の風景が広がって、気持をホッとさせてくれました。
 田園風景の中を山の方にゆっくり登って行くと、両側は杉林から雑木林に変わって、暑い日射しをさえぎってくれました。途中現れた古い養魚池では何種類かのトンボが水面を飛び回り、カメがのんびりと顔を出したりしていました。山道の所々には間伐材のベンチが設けてあり、眼下に万博公園や粟生間谷の住宅を眺めることができました。道の途中にササユリが一株咲いていました。周りを針金で厳重に囲っていました。やっぱり持って帰る人がいるのでしょうか。
 勝尾寺の手前で左に折れ、「しらみ地蔵」の前で昼食休憩となりました。昼食後はそのまま車道に降り、政の茶屋から滝までアスファルトの道を下りました。滝のすぐ下流の橋からは立派なサンショウウオも見ることができました。終点は箕面駅前の喫茶店。ソフトクリームを食べながら、一同この日の疲れをいやしました。
 私は箕面の東側のコースはほとんど歩いたことがなく、ここは眺望の効くいいコースだと思いました。この日の参加者は9人。この日の豊中市の最高気温は37.9度。全国最高 でした。     (北緑丘:米虫一男)


昼食後しらみ地蔵を中心に記念撮影

新緑の箕面を歩いてきました!
 新家バス停から勝尾寺に向けて、のどかな風景を楽しみながらゆっくり登って行きました。
 ★厳重警戒のササユリ・・・そそっと上品でうつむき加減のササユリ。皆であたたかく見守って、囲いが無くてもずっと咲き続けてほしいです。
 ★教えていただきました・・・ヤブムラサキー一一葉っぱがふかふか、ビロードみたい。気持ちよい手ざわりです。ムラサキシキブ −こちらは葉はうすく、さらっとしています。
 ★オオサンショウウオ・・・初めて見ました。その大きさにびっくり。橋の上から、動いているのがしっかりと見え、箕面川に180頭余り生息しているとかで、またびっくりです。国の特別天然記念物に指定されているそうです。
 ★東海自然歩道を歩く・・・野口英世像のある方へ登り、落ち葉を踏みしめながら、土井さんが勤めておられる公園管理事務所や昆虫館を左手に見て下って橋本亭へ。箕面川をはさんで右ルート、左ルートの道をとったことはありますが、このコースは初めて。新発見の多い一日でした。
 この日豊中は37.9℃、全国一暑かったとニュースで流れた猛暑日でしたが、山の中は涼しく、でも、山を下りて食べたソフトクリームは最高でした。2つ味わった方も…。
 お世話になった幹事の皆様、ありがとうございました。     (玉井町:小泉昌子)
2012年6月3日 京の花寺「三室戸寺」を訪ねて

 ◆六月の第一日曜日、「遠くを見て近くを知る」イベントに参加しました。行く先は宇治の三室戸寺でした。京阪電車の宇治線の三室戸駅で降りて歩いて二十分の所にある山寺です。  この寺は古くから万葉集に詠まれ、源氏物語ゆかりの「源氏の庭」があります。境内には宇治十帖の古墳が建てられています。西国観音霊場十番札所としても親しまれています。  山門から六十段の石段を昇ると、観音様が祭られている本殿があります。その前には石で造られた福徳兎があります。腸のあたりに丸い穴があり、その中に手を入れて球中の卵が立てば昇運がもたらされると書いてありました。大勢の人が列をつくって触っていました。
 またこのお寺は花の寺として親しまれています。五千坪の大庭園は枯山水、池泉、広庭からなり、五月のツツジ、シャクナゲ、六月のアジサイ、七月のハス、秋の紅葉など、四季を通し美しい花模様を楽しめます。梅雨の季節には少し早いですが、アジサイの花が咲きはじめていました。満開の頃に来たらもっと美しい光景だと思います。それでもモンキアゲハなどが飛びかっていました。
 お寺を出て、新緑いっぱいの林の中の宇治上神社、源氏物語・宇治十帖ゆかりの「さわらびの道」、宇治川を降り十円銅貨のモデルの宇治平等院に行きました。何回かこの地に観光に来た思い出があります。世界遺産に指定されて来たのは初めてです。天候はくもりがちでしたが、気分転換にはとてもさわやかな一目でした。
                          (箕面市粟生間谷西 本條幸子)
アジサイが咲き始めていた。後方には朱塗りの山門がくっきりと立つ。本堂を背に笑顔でパチリ。アレッ、でも井坂さんの姿が見えない。(撮影は土田泰子さん)

 ◆京阪・淀屋橋駅へ定刻の5分前に到着すれば、すでに参加予定者10名勢ぞろい。ひさしぶりの京阪に乗って、一路宇治線「三室戸」へ。昔とずいぶん変わった景色を楽しみながら、のどかな雰囲気の駅を降りて三室戸寺へ歩くこと10数分、大きな表札と「ようおまいり」の門柱が迎えてくれました。
 手入れがゆきとどいた山あいの寺で、この日はお目当てのアジサイが見事でした。広大な庭内のツツジや、山頂本堂前のハスの花の季節を想像、目にうかべながら帰路へ。「さわらびの道」を散策、宇治上神社を経て宇治川へ。中の島でお弁当のあと、ついでに平等院に。小学校の遠足以来50数年、ずい分印象が異なりましたが、あの頃なかった資料館は見ごたえがありました。ここまで来ると観光客でにぎわっていましたが、いわゆる観光京都の気ぜわしさがなく、どちらかと言えば奈良の落ちついた空気を味わわせてくれました。  帰り際、茶店で休息。そこで飲んだ抹茶グリーンティーがおいしかったと評判になりました。「さすが宇治」。
 お世話になった幹事の方々にありがとうございますとお礼を言いつつ、次回の企画もよろしくお願いします。
                              (刀根山 井坂英明)
2011年11月26日 快晴の武田尾を歩く

里山(武田尾・桜の園)ハイキングの感想武田尾の紅葉
 快晴の日に「島熊山の雑木林を守る会」の有志10名ほどでハイキングに行って来ました。当初5月か6月の予定で、武田尾から桜の園を歩く企画がありましたが、天候不順で中止になりました。今回は、新緑と晩秋の違いがありますが再度挑戦、天候にも恵まれて大変気持ちの良い1日でした。
 武田尾で下車して武庫川に沿ってJRの廃線跡を宝塚方面に向かって歩き、二つの廃トンネルを抜けると桜の園の一画でした。渓谷で景観も良いところなので、土曜日で天気が良かったこともあって、紅葉を観にハイキングや散策で来られている人も多かった。私達は其処から山の散策路に入り、滝道から二ヶ所の展望台を回り下山したが、桜の紅葉は終わり、ブナ科は茶色になり落葉中で、山も所々黄茶色に変色していた。その中で、もみじや楓が所々大きく枝を張り、陽の光を浴びて鮮やかな赤と黄色に紅葉して、実に綺麗であった。山に入る時に下からの遠望ではくすんで見えていたが、青い空をバックに下から見上げる紅葉は実に美しいと感動いたしました。そして、遠くの町や周辺の紅葉した山々を眺めながら、見晴らしの良い展望所での昼食も気持ちよくて楽しいものでした。
      (東豊中:塚原孝夫)
 当日の朝はこの秋一番の寒さだったが、空はぬけるように青く澄み渡り、絶好のハイキング日和となった。10時前にJR武田尾駅に到着。武庫川に沿って歩き、短いトンネルを二つ越したところが「桜の園」の入り口。よく整備された道を上がるにつれ、両側のモミジやケヤキ、イチョウが日射しを受けて紅く、黄色く、輝いていた。道が少し急になり、ハーハーゼイゼイと息を切らし、汗をかいたところで「あかまつ展望所」に到着。眼下に紅葉、黄葉、緑葉のまだら模様の山並み(三田市の方向?)を眺めながらの昼食休憩となった。
 休憩のあとは「マツタケ山につき立ち入り厳禁」の看板を横目に見ながら、アカマツ林のなだらかな道を下った。途中、ところどころ石ころの多い急な坂道もあり、ヒヤリハッとしながらも1時間ほどで全員無事に元の登山口にたどり着いた。
 この日は天気がよく、紅葉と空の青さが見事に調和して、唱歌の通りの景色を楽しむことができた。
     (北緑丘:米虫一男)
2011年遠くを見て近くを知る (宝塚市・武田尾−水上勉 小説「櫻守」モデル)
新緑の「桜の園」を歩く

○集合:5月29目(日)8時50分 阪急豊中駅 南改札口前のひろば集合
          9時02分発 急行(阪急宝塚行き)乗車
            ↓
          9時25分着 (阪急宝塚駅 のりかえ)
          9時40分発 JR宝塚駅 普通(新三m行き)乗車
            ↓
          9時48分着 JR武田尾駅(*JRダイヤ変更もあり)

○持ち物:お弁当、水筒、敷物、電車代金、あれば双眼鏡など

○服 装:長袖、長ズボン、歩きやすい靴

☆ 当日午前7時の天気予報 降水確率40%以上の場合、中止とします
2010年度 遠くを見て近くを知る 
北摂の里山を歩く(猪名川町内馬場)

 ◆主人に誘われて、5月22日、2年ぶりに里山ハイキングに参加しました。当日は寒くも暑くもない、爽やかな5月の一目でした。
 能勢電の「日生中央駅」から三キロほど歩いた里山の中にある、炭焼き小屋までの往復でした。 まだまだ自然が残っている農道には、タンポポ、アザミ、その他、可憐でいとしい草花が咲き乱れていました。みなさんにいろいろ花の名前を教えていただきながら、「何回聞いてもすぐに忘れてしまうな」と思いながら歩いて行きました。
 ◆畑にはイノシシやシカなどから作物を守るための、微量の電気が流れている鉄線が張りめぐらされていました。この状況に少し驚かされました。こんなに近くまで動物が迫っていることに、また驚きました。でも、人間の方が動物に近寄りすぎたのかも知れません。
 農道のそばの小川には、カエル、シロエビが棲息している、水の綺麗な用水路がありました。蛍の季節には一面に乱舞が見られるそうです。
 ◆能勢の炭は、昔から茶道によく使われていると聞いていました。炭の切り口が菊のようなので、「菊ずみ」と呼ばれるそうです。今では消臭剤としても使われています。私も少し買いました。トイレと玄関に置いています。この炭焼き小屋では、炭焼きの体験教室が行われているそうです。
炭焼き小屋の横に全員集合 みんな楽しそう⇒
 また、この炭焼き小屋の近くのため池には、シオカラトンボ、イトトンボなどがたくさん飛び交つていました。私の主人はトンボが好きなので、子供に返ったみたいにはしやいでいました。
おたより
初めての日生中央駅。緑の山々が続く中、11000歩も歩けました。能勢地方には、50歳代には毎年出かけましたので、とても懐かしい1日でした。
(服部西町  島野 成子)
 ◆自然の中を愛する人たちとのんびり歩いていると、子供のころ野原を歩いていたような気分になりました。まだまだ大阪近郊には里山が残されています。このまま、たくさんの里山を残してほしいと思います。
    (箕面市  本條 幸子)

2009年度 遠くを見て近くを知る 
琵琶湖畔「針江 生水の里」に遊ぶ

 琵琶湖の西にある水の豊富な比良山系、そこから流れ出る安曇川の河口扇状地に位置する高島市新旭針江地区・生水の郷(しょうずのさと)を訪れました。当日午前中まで雨が残るとの天気予報は早めに回復し、5月31日(日)は太陽が顔を出しさわやかな風が吹く絶好の遠足日和の中、15名の参加で実施できました。大阪からJR湖西線新快速で新旭駅にお昼前に到着し、日吉神社で昼食をとった後、@「かばた」見学 A針江大川から琵琶湖畔散策の2班に分かれて、まる1日、湖西の自然を満喫しました。
 ブナの林で貯えられた豊富な伏流水が、地区内いたるところで湧き出ており、この里の人たちはこの湧き水を邸内に引き込んだ「かばた」と呼ばれる水溜を生活に利用していました。かばた見学班は湧き水を味わい、自然と上手に共生する日本人の知恵を見て回りました。
 一方、散策班はまずバイカモ(梅花藻)を探しに公民館前の川岸を出発、正傳寺の門の横で満開のバイカモ(梅花藻)を見つけました。この寺にも湧き水が出ており、小さな水路にクレソンも茂っておりました。霊亀に乗った薬師如来や江戸時代の鬼瓦もありました。次に針江大川に沿って、湖畔に向かうと、途中コサギ、アオサギや、空にはヒバリがピーチクパーチク、ヨシ原にはオオヨシキリも見えました。川にはオオフサモ、レンゲ畑の横の用水路にはシマヘビもいました。湖岸では、木道を少し歩くとノウルシらしき植物やキショウブ?などが観られ、大勢の鳥が迎えてくれました。
 最後に再度地元酒蔵のある地区に引返し、利き酒をしてお土産(私は濁り酒)を買い帰路に着きました。皆さん結構な距離を歩かれましたので、心地よい疲れが眠気を誘い、各自新大阪駅や大阪駅で下車、乗り過ごしもなく、事故もなく無事行事を終えることができました。
 [上野西:土井正彦(今年度担当)]


「針江 生水の里」かばたの見学 

 きれいな水の流れ、(その中に)涌き水と川の水の違いがよくわかりました。各戸、塀がなく広々として、神社の樹々もすばらしい大木(でした)。きれいな水があるので、自販機も、川にゴミのないのも、皆さん気をつけて大切にされているのがよく分かりました。
                 [服部西町:島野成子]

2008年度 遠くを見て近くを知る 
能勢・地黄湿地の見学報告
 (上野西 土井正彦)

 今年度は、大阪府の北の端の豊能群能勢町にある「地黄湿地」を見学しました。モウセンゴケ、サギソウ、ハッチョウトンボ、モリアオガエル、等湿地特有の希少となった動植物を見る事のできる、大阪では唯一の場所です(緑地環境保全地域となっています)。大阪みどりのトラスト協会の原田さんに特別に立ち会っていただき、見学しました。
 7月26日(土)7:00に参加者10名で阪急豊中駅を出発、能勢電妙見口から阪急バスで地黄・倉垣まで行き、8:00過ぎから歩き始めました。途中堀越峠からは緑の多い快適な道を歩いて、10:00頃に地黄湿地入り口に到着しました。2時間ほど見学し、昼食をとって、から妙見奥の院へ向かい、妙見宮・真如寺を経て奥の院バス停に着きました。
 地黄は能勢という地名の由来である、能勢氏の本拠地で、能勢頼次創建の妙見奥の院 ・地黄城址も見学する事ができました(菩提寺の清晋寺、野間神社、天然記念物「大ケヤキ」、旧跡歌垣山、秋鹿酒造もありますが時間の都合で省略しました)。古民家のXX酒店で冷たい飲料でのどを潤し岐路に着きました。
       (上野西 土井正彦)

2008年度 遠くを見て近くを知る 
能勢・地黄湿地で観察した生物
 (北緑丘 土田 泰子)

観察された植物
種名
イネ科チゴザサ
キブシ科キブシ
クスノキ科クロモジ
クマツヅラ科ムラサキシキブ
ゴマノハグサ科ママコナ
サクラソウ科ヌマトラノオ
シソ科ウツボグサ
ジンチョウゲ科キガンピ(蕾)
ブナ科アカガシ(奥の院にて)
マタタビ科マタタビ(マタタビミフクレフシ)
モウセンゴケ科モウセンゴケ
モクレン科マツブサ
ユキノシタ科チダケザシ
ユリ科ノギラン
ユリ科ヒメヤブラン
ユリ科チゴユリ(実)
ラン科サギソウ(蕾)
シダ植物ヒカゲノカズラ

モウセンゴケの花


ママコナ
昆虫その他
ハムシアカガネサルハムシ
カミキリムシオオヨツスジハナカミキリ
トンボオニヤンマ
トンボオオシオカラトンボ
トンボシオカラトンボ
トンボキイトトンボ
トンボノシメトンボ
両生類イモリ
両生類モリアオガエル
両生類カナヘビ

チゴザサ

2008年度 遠くを見て近くを知る 
能勢・地黄湿地参加者感想

 花とか知らないより知っているほうが歩いていて楽しいだろう。チゴザサ覚えました
 (松山:上野あるこう会から友情参加)
 近くで湿原観察できてよかった。トンボ、オタマジャクシ、アキアカネ、田舎に帰った気分になった。植物の名前を覚えていたら、もっと楽しいだろう(皆光)
 モウセンゴケ、葉の高さ(地面にぺったりロゼット状に生えている)に比べて花が高く咲いているのが、珍しく興味深かった。(田村)  トンボもカエルもオタマジャクシも、あんなにたくさん、久しぶりに見ました。もう少し遅い時期に訪れるとカエルだけになるのかしら?(丸太)
 しんどかった〜山の中は涼しかった〜シャバに降りたら暑かった〜サギソウ咲いてなくて残念!(石田正子)  ママコナや、ヌマトラノオ、チゴザサが見られて良かった。みな湿地に特有な植物ですから、私達のフィールドでは見られません。トンボは、期待したハッチョウトンボが見られなくてちょっと残念。サギソウも蕾を見て、ここで守られているんだなと実感しました。普通は入れないところに、会で申し込んで行けてほんとに良かった。(土田 泰子)
 まぁ〜良かった。予想通りでした(昨年訪れて、柵越しに中を観察した)柵の中に入ってお昼が食べられて良かった。2年後くらいの違う季節にまた訪れても良いかな(土田 明)
 ヒメヤブラン初めて見ました。チゴザサ ルーペで見て感動しました。珍しいモウセンゴケの花も初めて見ることができて良かった(横山)  キイイトトンボに感激!さすが妙見、地黄湿原に来て良かった〜珍しいものが見られた〜と思ったら、「緑丘配水場トンボ池にもいるよ〜」と土田泰子さん。自分の無知さが恥ずかしくなった。これぞ、『遠くを見て近くを知る』観察会。(社)

2007年度 遠くを見て近くを知る 
春日山原始林を歩く
 (上野西 土井正彦)

 今年度の「遵くを見て近くを知る」企画は下記の通り、奈良春日大社の東部に拡がる春日山周辺の林を歩きました。春日大社の神山として、千年以上も伐採が禁じられていたため、カシ、シイ類を主体とした常緑広葉樹林の原始林となっており巨木も多<、昭和30年に特別天然記念物に指定され、この林も含めた古都奈良の一帯は、平成10年世界遺産にも登録されているところです。
■日時 5月27日(日)
■行程 近鉄奈良 〜 興福寺 〜 奈良公園・飛火野・水谷茶屋 〜
 春日奥山遊歩道〜若草山山頂〜春日奥山遊歩道〜柳生街道・首切地蔵〜
 春日奥山遊歩道 〜 奈良公園 〜近鉄奈良
                        (上野西 土井正彦)
■参加者15名

「写真公園の散策を楽しみ、いよいよ原始林へ。皆で記念。

奈良公園名物のシカもお出迎え。
子ジ力もたくさんいました。
↑奈良公園の中で巨大なムクロジ発見。うろの中から竹が顔を出しています。ここでも竹の繁殖力恐るべし。
2007年度 遠くを見て近くを知る
春日山原始林を歩く
 (北緑丘  河原 登子)
                           2007.5,27

 今年も晴天に恵まれて、近鉄難波釈より出発、参加者は15名、それぞれ仲間と行く原始林に胸膨らまし、ロマンスシートの人となりました。車窓から見る景色は私にとっては目新しい近鉄沿線、奈良近くには巨大な平城京跡が広がり、古代の人々を思い、いろいろな想像を羽ばたかせてくれました。奈良駅で各自弁当を調達、商店街にもこころ奪われながら抜けると奈良のシンボルでもある興福寺、五重塔、若草山、がすぐ目の前に、また私達が目指す原始林も見えています。奈良公園こは人懐こい、優しいまなざしを見せる鹿がお出迎え、名物のシカセンベイをもらって人との交流をしています。この季節は鹿もおだやか、ゆったりとした時が流れています。
 飛火野の森にはカシ、シイ、クスノキの木が多く、大地にどっしりと根を下ろしたムクロジの大木は白い髭を生やした威厳のある長老のおじいさんを想像させました。
春日山原始林に入ると長い年月を生き抜いた、何千年という巨木が日を惹きました。道は整備されて、歩きやすいのですが時々車が通るので注意!木漏れ日のなかを歩いていると、突然 「キャー」と悲鳴が、又その声にドキッとする人ありで、よく見ると太くおおきな藤が木に絡み大蛇が巻きついているように見えたのです。最初はそれなりにスリルがありました。しかしマムシの死体、シマヘビ発見、誰かがシマヘビを掴んでヒヨイ投げて、元少女達は「キャー」と驚き、その様を見て、童心に返った元少年の嬉しそうな顔、いたずらっ子は今も現役です。誰だか判りますか?
 山の中は何百年、何千年と新旧の折りなす交代劇、寿命つきて横たわる大木、それらにより恩恵を受けて育つ幼木などを、目の辺りにし、人間の人生をも重ねて考えてしまいました。
 原始林のなかにはムクロジの木も多く、実がたくさん落ちています。3つほど持ち帰り開けてみると、黒光りした硬い種子、なるほど音羽根つきの羽根の球に用いたことがわかります。果皮はサポニンが含まれ、石鹸として用いられたようです。鳥たちの声も耳にしますが、ほとんど見ることが出来ませんでした○オオルリはラッキーにも沢の近くの本に止まったところをキャッチ、一瞬なりとも見ることが出来ました。ゆったりとした悠久の秦良に魅了され、残された自然のセラピーを受けて帰路につきました。
                        河原登子
   春日山原始林の残った理由
 1000年以上折から春日大社全域は春日大社の神域とされ、一切の殺生が禁じられてきた。そのため足を踏み入れる人も少なく、うつそうとした原生林が残り、国の特別記念物となっている。
          (歴史街道より)

遠くを見て、近くを知る斑 2006年度計画
 (緑ヶ丘 社ひとみ )

 担当の社が私事で総会を欠席して、大変ご迷惑をおかけしました。引き続き開かれました新年会の終わりに出席者で案を出して頂き、決定しました。ご協力頂いた皆様ありがとうございます。

出席者から出た候補案
□丸山湿原の自然と保全活動観察〜地場産野菜市(兵庫県 宝塚市)
□転居された会員さんの自宅周辺(滋賀県 日野町)
□写真家 今森光彦さんの森(滋賀県 マキノ町)
□屋形船に乗って秋の野鳥観察(滋賀県 近江八幡)
□コウノトリの郷公園〜出石そば〜温泉(兵庫県 豊岡市)
□芦生演習林観察(京都府 美山町)
*一泊二日の案も出ましたが、例年通り日帰り案に決まりました。
 宿泊を伴う観察会については、有志でまたは個人で・・・ということになりました。

多数決の結果、2006年度は以下のところに決定しました。

丸山湿原&周辺希少種観察〜
西谷ふれあい夢プラザ
地場産野菜・米粉パン・加工品販売
(兵庫県 宝塚市 西谷地区)
2006年6月4日(日)雨天中止
集合場所・時間@豊島高校正門前
A蛍池駅前
午前8時
午前8時10分
持ち物弁当(西谷ふれあいプラザで購入も可)
水筒・帽子などウオッチングの服装・交通費等
*当日は、湿原保全運動をしているボランティアグループの方に案内していただく予定(これから交渉)
 詳細は5月の雑木林通信にてお知らせします。
 観察会予定日は6月の第一日曜です。毎月の定例活動日と異なりますので、スケジュール調整お願い致します。

遠くを見て、近くを知る 2006.06.04
丸山湿原散策報告

9:00 豊島高校正門  出発
9:10 阪急 蛍池駅  合流
   自動車5台 23人で乗合
   中央環状線宝塚方面へ
  ↓   阪急山本経由〜長尾トンネル〜切畑〜
10:00 宝塚市大原野字炭屋1−1
西谷ふれあい夢プラザ到着。お弁当に買った巻き寿司おいしかった!イチゴも甘く、破竹買えて満足、買えなかった人ごめんなさい。山椒の実も安かった。
  ↓   県道33号 塩瀬、宝塚線を南(境野方向)
0:50 丸山湿原入り口到着
    自然散策
  ↓   西回り経路
2:10 見晴らしのいい丘で昼食
12:50 ウオッチング開始
  ↓   自然観察
14:00〜30 ウオッチング終了
西谷ふれあい夢プラザ到着
トイレ休憩・再度買い物
  ↓  
5:00 地元の方に案内して頂いて
   カザグルマの自生地他観察
  ↓   県道33号 帰路へ 順次解散
16:30頃 阪急蛍池駅 到着
17:00頃 豊島高校前 到着
 天気は上々、「あれば長靴」の装備伝達が恨めしくなるほど。(長靴だった方、ごめんなさい)
目的地までの道路も混雑なく、スムーズに進む。ただし、5台つながっての運転は難しく途中,路肩停車して5台が揃うのを調節する。
「こういう走行は事故の元です」と会員さんからの指摘をうけ、確かにそうだと納得。年々ツアー参加者が増えて盛況なのはありがたいけれど、自家用車での乗合の場合、おのずと台数も増えていく。安全第一は言うまでもないこと(団体保険はかけているが)、企画の甘さを反省
貴重なご意見ありがとうございます

 さて、目的地、丸山湿原は――まず、ウツギの花のお出迎え。ほどよく日光が差し込む林の中、入り口付近から整備された道が続く。表示板には「枯れたアカマツ、茂りすぎた常緑樹を積極的に伐採、そこに積み上げることで小動物の住みかになる。伐採後は、明るい林になり、木々は根深く成長して土壌流出を防ぎ・・・、里山として良好な風景が取り戻される」とあった。最初の湿原エリアで、上田さん、本條ご夫妻らは、ピンクの可愛い花発見!帰りにみんなで確認する。その場ではわからなかったが、夢プラザの湿原紹介パネルでトキソウと判明。その他ミミカキグサは未確認だが、モウセンゴケのみ双眼鏡で確認する。肉眼で観察できるくらい近づけたら楽しいのだろうが、心ない人による乱獲などから保護するには柵はやむを得ない?

 お待ちかね昼食タイム――横たわっている間伐材の上に腰を下ろして、ふれあいプラザで購入した海苔巻といなりセットを食べる。  田方さんから、九州のお郷から取り寄せられたトウモロコシを頂く。冷やしてあって、とても甘くておいしい。今年初物しかも生食は初めての経験、ごちそうさまでした。
 丸山湿原を後にして車で走っていたら、田んぼの真中にカラスの吊りもの発見、我が家にもホームセンターで購入したプラスチック製の物があるけれど・・・ここのはどうやら本物らしい。観察力するどい満永さん、行きの車の中から、すでに見つけておられたよう 「カラスの復讐が怖いね」と・・・。

番外篇として、地元の方に案内頂いて、自生のカザグルマ(テッセンの原種)やササユリの咲く場所へ。葉陰にひっそりと咲く、カザグルマに初めて出会った。再度寄った夢プラザで、西谷子ども会主催の「ちまき作り」に挑戦された方もいたようだ。こうして、無事、丸山湿原散策の一日は終了した。(社 ひとみ)

@オオゾウムシ

Aモリアオガエルの卵

Bカワトンボ
←カワトンボの オス(上) と メス(下)
←オスの体色は金属緑色、メスはやや黄味が強い。

丸山湿原一帯(周辺道路も含む)で
出逢った生き物・植物
@オオゾウムシ Aモリアオガエルの卵・Bカワトンボ・Cツチアケビ・ガンピ・ヤマサギソウ・イヌザンショウ・ウツギなど

西谷地区で出逢った植物
Dササユリ・Eカザグルマ(テッセンの原種)Fニワフジ・シライトソウ・ (写真の番号と照合)

(写真撮影@・A・B・D 土田泰子)

Cツチアケビ

Dササユリ

Eカザグルマ

Fニワフジ

04年度6月に計画していた「多奈川海岸の磯観察」は、残念なから台風のため、中止となりました。楽しみにして頂いた方も多かったと思います。総会での活動報告が出来ませんでしたが年度内に実施するということで、日程を話し合いました。昨年同様新年度の活動計画とあわせての報告です。


多奈川海岸の磯観察
(泉南郡岬町多奈川海岸)
2005年3月27日(日)雨天中止

集合場所・時間 南海電車 難波駅 改札前 午前9時
持ち物 弁当・水筒・ビニール袋・ルーペ・マイナスのドライバー・帽子・ぬれてもいい靴・タオル・交通費等
*河野猪太夫先生はご都合が悪くご参加いただけません。


兵庫県立やしろの森公園
(兵庫県加東郡社町上久米)
2005年5月29日(日)雨天中止


集合場所・時間 豊島高校正門前 午前8時
持ち物 弁当・水筒・帽子・交通費等
◇当日はやしろの森公園 里山グループのスタッフの方に活動の様子をお話していただく予定です。詳細は3月の雑木林通信にてお知らせします。

遠くを見て、近くを知る
社の森公園見学&ハイキング
 (緑ヶ丘 社ひとみ )

島熊山の雑木林を守る会
2005.05.29
8:00 
8:20 
   
豊島高校正門  出発
阪急 蛍池駅  合流
自動車4台 17人で乗合
中国自動車道池田ICへ
天気は、快晴、心配なし。
お肌の日焼けが大心配。
↓ 中国自動車道 西へ
9:00
   
   
9:30 
ひょうご東条IC
道の駅 にて
お弁当、野菜、地元の物産品も購入・トイレ休憩
出発
↓ 県道を社町 方向へ
10:00
   
やしろの森公園駐車場着
公園事務局:岡井様と挨拶
竹間伐地見学、昆虫用の手作り小屋など案内頂く。公園の歴史等、話しも聞く。
公園駐車場での出迎えは、他でもない、会員の奈倉さん。電車&自転車で参加に感激!参加者総勢18人となる。(会主催のツアー参加者、過去最高記録達成!
↓汗ばむほどの陽気の中      ウオッチング
11:45
13:00
たんぼの東屋で昼食・休憩B
ウオッチング開始
屋根のある休憩所、涼しく気持ちいい。
食後は、ここまで半日の感想をみなさんに聞く。懐かしい田舎風景に心も和む。このまま、ごろりとお昼寝でもしていたいな〜
↓ 自然観察
14:40
14:50
ウオッチング終了
やしろの森公園駐車場出発
可憐で清楚なササユリの花一厘。残念ながら、見頃は6/5〜
↓ 
15:00
15:35
ひょうご東条IC道の駅
道の駅 出発
「ソフトクリームが食べた〜い」ということで、自動車組は、もう一度、道の駅に途中下車。あの,浜口さんもソフトをぺろぺろ。行きと帰り両方食べていた誰かさんも・・・。卵や、花など、野菜市の残り福に授かった幸運な人もいる。
↓ 中国自動車道 帰路へ
   順次解散
16:15
16:30
阪急蛍池駅 到着
豊島高校前 到着
怪我や事故もなく、それぞれ無事に家まで到着。
お疲れ様でした。さて、来年度はどこ行こう??(社)

シライトソウとササユリ・イチヤクソウ
 (上田峯子)

 遠くを見て近くを知る。「やしろの森公園」見学研修会、車は快調に走り、程よい距離でした。前もって下見などされたお世話係のおかげで、森の案内も説明も丁寧にして頂き、とてもよい楽しい1日でした。
 兵庫県では、バブル景気以前から、法人県民税の2%を森として残す用地確保の費用に当てる施策が実行されていて、今は自然活用型野外CSR事業として商工労働局が活動スタッフや里山作りボランティアでこのふるさとの森を育てる事業を運営されているとか。歴代の為政者の知恵が良く活かされています。
 尾根の東屋で一休み、手作りケーキ等の差し入れを皆で美味しく戴きました。その時の「来ていない人の事を言わない」ことをルールの基本にされて活動されているというお話は、心に染みました。
 ここには熱心なボランティアがおられて、小枝で作った小屋の周りに水路を掘り、メダカ等の生き物を入れ、虫達が集まってくる仕掛けをされたり、移入したカンアオイを増やされていてギフチョウが生育しているとの事でした。その付近でライデン博物館長H・シュレーゲルにちなんだ学名を持つシュレーゲルアオガエルに逢いました。めったに見られないカエルだと思います。
 この森はササユリを守り育てていて、あちらこちらに蕾は沢山ありましたが、花の見ごろは1週間後とのことで残念でした。しかし、午後に手入れされた森の見学地で、1輪ソッと咲いてくれていました。その傍には、イチヤクソウも蕾を付けて。
 今回、水路の草むらで、精一杯茎を伸ばし、真っ白な穂状花をつけたシライトソウに出会えたことは、本当に嬉しかった。良い思いをさせて頂きました。
 我等の森、島熊山のササユリが蕾をつけてくれるのは、いつになるのかなと、豊中に思いを馳せつつ、やしろの森に別れを告げました。
       (分・写真/柴原町 上田峯子)

多奈川海岸の磯観察

南海なんば駅 9:00集合
      9:07発
*この日は事故の影響で
みさき公園駅まで特別ダイヤ
   ↓急行 48分
みさき公園駅 9:55着
      10:13発
   ↓   6分
多奈川駅   10:19着
トイレ休憩後 10:30発
   ↓観察歩き 65分
多奈川海岸 11:35着
   ↓ 海藻・生物採取
      図鑑調べ
      昼食(滞在4時間)
多奈川海岸 15:35発
   ↓ 徒歩15分
多奈川駅 15:50着
ト イ レ 休 憩 後
     16:03発
   ↓   6分
みさき公園駅16:09着
      16:10発
   ↓ 急行 48分
南海なんば駅 16:58着
       17:00解散
<昨年6月に計画していた観察会の延期企画>
天気は晴れ、前日までの冬に逆もどりしたかのような気温も平年並みにもどり、穏やかな一日だった。
観察できた生物
海藻(12種)
生物(30種)
アナアオサ
アラメ
イシゲ
イロロ
ウミトラノオ
テングサ
ネジモク
ノリ
ヒジキ
フクロノリ
ホンダワラ
ワカメ
アラレタマキビ
イシダタミ
イボニシ
ウノアシ
クボガイ
タマキビ
ヒザラガイ
マツバガイ
ムラサキフジツボ
ヨメガカサ
(以上 貝類)
アオナマコ
アメフラシ2種
ウミフクロウ
イソガニ
モクズガニ
モクズショイ
イソギンポ
カメノテ
クモヒトデ
ヤツデヒトデ
クロイソカイメン
ダイダイイソカイメン
タテジマイソギンチャク
ヨロイイソギンチャク
ニッポンスナモグリ
バフンウニ
ミノウミウシ
ムラサキウニ
ワレカラ
お土産は、海で拾ったワカメ、アラメ、アナアオサ。
早速、夕ご飯に頂く。海の香りが広がって、楽しかった一日がよみがえってきた。
(緑丘 社ひとみ)

参加者:石田・井谷・易夫妻・田村・土田・奈倉・浜口
丸太・社(敬称略)
早春の海に学ぶ (易信子)

おにぎりではありません。こたえは文中に。
怪物アメフラシの顔。意外に愛らしい。
カメノテ。「亀の手」に見える?
「3〜4月の磯観察は面白い」とどこかで読んだ記憶がある。本当にそうだった!海草が丁度生育期で、美味しそうな立派なワカメや鮮緑色のアオサ、ヒジキなど、数多く観察できた。 産卵適期でもあるようで、卵も3種見ることができた。岩のそこかしこの小さなくぼ地に残された黄色い勾玉状のものは、アメフラシの卵とは異なり、3〜4cmと短く、たくさん見かけた。後で皆で調べ、 カラマツガイの卵だとわかる。
 地元の子供たちが見つけた小さなおにぎり状のイソギンポの卵も始めて見た。米粒ほどの1つ1つの卵が固まりになっている。『目ももうある!』・・・青っぽい小さな点々が各卵の中に見えた。
 帰りの際に、持ち上げられた大きな石の下で、産卵後、卵を守っているウバハゼも見た。石裏に丁寧に産みつけられた数の子状の卵のすぐ下で、親はジッと成長を見守っていたのだろうか。新しい生命が誕生し、豊な海がさらに循環して行くその瞬間に立ち会えた。
 貝も多種見た。きれいな模様の イシダタミ ウノアシ マツバガイ等、どれを見ていても飽きない。カニ3種、ウミウシ3種、(ミノウミウシの華麗だったこと!)、ウニ2種、イソギンチャク2種、ヒトデ2種、魚2種・・・海に達者な参加者の皆さんのおかげでたくさんの生き物に出会えた。海に遊び学んだ、楽しい1日だった。
            (易信子)

2003年度遠くを見て近くを知る「伊丹を歩く名所旧跡・古木を訪ねて」感想文

 3月28日(日)晴天、絶好の散策日和。9時豊中駅に集合。そして阪急石橋駅で2名合流。全部で17名が伊丹の名勝旧跡と古木を訪ねました。参勤交代の目印にもなったという浄源寺のイチョウの木には、キリ、ムクなどが寄生していて、周囲3m余りの見事な巨木でした。そして、その近くの家の塀からは大木がニョキッと出ていて、皆で「へー」と面白がったりしました。また西国街道沿いには、旧石橋家、旧岡田家などが保存されていて、往時の隆盛ぶりがうかがえました。尚、県指定文化財の旧石橋家住宅と国指定需要文化財の旧岡田家は市立工芸センター新町屋の方にありますが、今回は見学していません。
 伊丹市全域文化財マップには60ヶ所の文学碑一覧表があるのですが、猪名川を渡ったところには、俳人芭蕉の碑が建っています。猪名川西岸の稲名野は、かつての貴族たちが好んで読んだ歌枕の地だったということで、京や江戸との人や物の文化交流が興味深く想像できました。
 辻の碑は西国街道と今の尼崎池田線の傍らにあって、昔の地図が銅板で埋めてあります。
その近くから伊丹緑地に入ると、木陰になっていて涼しい風が心地よく、咲きだした春の花々が家々の庭を飾っていました。途中には、満開の桜の木が1本だけあり、みなで記念撮影をしたり、お茶を飲んだりしていよいよ稲名野神社へ・・。ここは東の芭蕉、西の鬼貫と並び称されたという上島鬼貫の歌碑「鳥ハ未、口モヒラカス初桜」がありました。

 そこから少し歩いた所にムクロジ(無患子)の木があり、木肌はざらざらとしたい岩の様で、この種子が羽根突きの球に、皮は石鹸の代わりとして使用されてきたとのことでした。 金剛院でも立派なイチョウの木を見て、最後に法厳寺の県指定天然記念物である樹齢500年の大クスノキを塀越しに見学しました。江戸時代の伊丹は、江戸積みの酒造が町を挙げての産業で、経済的に発展をとげたようです。私達は、その伝統を受け継ぐ小西酒造の「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」で、ビールとおいしい食事をいただき、とても良い気分になりました。そしてその調子のまま、何人かで豊中駅まで歩いて帰りました。
 最後になりましたが、下調べから解説まで、岸田さん、井谷さん、社さん本当にありがとうございました。 (春日町 鬼丸久代)

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